作品解説
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現在の長堀通にあたる長堀川は、元和8年(1622)(寛永2年(1625)の説もある)京都伏見の三栖清兵衛、池田屋次郎兵衛、伊丹屋平右衛門、岡田心斎らによって開削された江戸期大坂の幹線河川の一つで、諸国物産の集散地として利用されていた。
沿岸には土佐の問屋をはじめ材木商が軒を並べ、店の前を市売場所とし「浜」と称し、長堀材木浜として大いににぎわった。また旧心斎橋と佐野橋との間には石屋の密集地域があり、長堀川を通って運ばれた各地名産の石が名もない名工たちの手によって鳥居や橋、灯篭、道標、石仏、石臼、鉢など様々な作品に姿を変えた。
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