作品解説
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大和橋は元禄16年(1703)に始まる大和川付替えに伴い新設され、宝永元年(1704)9月26日に完成した。紀州街道が大和川を渡るところに架けられており、熊野詣や和歌山へ至る輸送路として、また貿易港堺を通る重要な軍用道路として整備され、公儀橋に指定された。
旧暦6月末日に行われた住吉大社の大祓の祭りでは、堺の仮宮に移された神輿が夜住吉に還幸する際、神輿をおくる堺の人々と神輿を迎える住吉の人々のかざす数百の松明が大和橋の上であかあかと燃え、北は明石、南は泉州海岸からも見ることができたという。
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