作品解説
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昭和45年(1970)統国寺と改称、釈迦を本尊とし、仏殿・楼門など諸堂全てが中国風に造られた黄檗宗万福寺末寺で、以前は和気山邦福寺と称した。
寺伝によると開創は聖徳太子によるもので、不思議山深妙院念仏寺と称した法相宗であったが、宝永6年(1709)法源和尚が師の黄檗四世獨湛上人を開祖に再興、近くの和気清麻呂が開いた和気堀に因んで和気山の山号をつけたと伝える。以後は多くの雲水(諸国行脚の修行僧)がここで修行したため雲水寺あるいは雲水庵とも呼ばれた。方丈座敷からの眺望は素晴らしく、また境内で出された普茶料理も名物となり、来観者が絶えなかったという。
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