作品解説
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豊臣秀吉が天正11年(1583)から工事を始めた巨城。後に居城とした。大阪冬の陣、夏の陣で天守閣等を焼失するが、寛永6年(1629)に再建された。江戸時代の大坂城には城代が置かれ西国大名の動静を監視した。『摂陽群談』には「金は七宝の初、土中に朽ちず、火も焼くこと能わず。よってもって世俗金城と祝し奉る」とある。『浪華の賑ひ』には「城郭の結構、守護の厳重は申すも恐れ多し。城外の風景ことさらに美観なり」と記している。
「金城」とはいわれたが、再建された天守閣も寛文5年(1665)に落雷のために焼失し、復興は昭和6年(1931)であった。
明治維新後に鎮台が置かれ、明治19年(1886)に第四師団に改められた。
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